水中で太陽光発電挑戦 八重山高 本永さん、宮良さん


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研究テーマが1次採択された本永健さん(左)と宮良大地さん=9日、八重山高校

 【石垣】海に関する中高生の研究をサポートする「第1回マリンチャレンジプログラム」(主催・日本財団、リバネス)の九州・沖縄ブロックで、八重山高校2年の本永健さん(16)と宮良大地さん(16)の研究テーマが審査を通り、1次採択された。5月30日に主催者が発表した。同ブロックで1次採択されたのは11校。研究テーマ「水中における太陽光発電にせまる」で、8月にある九州・沖縄ブロックの成果発表会に挑む。

 本永さんと宮良さんの研究は太陽光パネルを海中で有効活用できるのかや、地上との発電量の差を調べるもの。海中のごみと見立てた絵の具を、濃度を変えながら水に溶かし、水中に設置した太陽光パネルの発電で電球がともるのかを実験している。

 2人は八重山高地球科学部物理班に所属し、4月から本格的に実験に取り組んできた。宮良さんは「九州でいろいろな研究を見て、自分の成長にもつなげたい」と喜んだ。本永さんは「暗室での実験なのでこれから大変だと思うが頑張りたい」と意気込んだ。

 顧問の西川昌裕教諭は「奇抜な発想だと思う。成果の有無にかかわらず、研究に没頭してほしい」と話した。

 8月の九州・沖縄ブロックの成果発表会で上位3チームに選ばれると、来年3月の全国大会に出場できる。

 県内では北部農林高校と沖縄工業高等専門学校の2チームも1次採択された。