高専と沖ハムで乳酸菌飲料 沖縄県産パイン活用、きょう発売


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乳酸菌いっパイン

 【読谷】沖縄ハム総合食品(長濱徳勝社長)と国立沖縄工業高等専門学校生物資源工学科の池松真也教授の研究チームは28日、県産パイナップルから発見した乳酸菌を使った清涼飲料水「乳酸菌いっパイン」の発売を発表した。乳酸菌400億個を配合し、腸内の善玉菌を優位に保ち腸内環境改善などの働きを持つ。甘酸っぱいパイン風味で子どもから大人まで楽しめる。

 沖ハムと沖高専は2008年から、県産野菜や果物約百種から乳酸菌を採取し、特徴的な菌を共同で研究してきた。県産パインから7種のアミノ酸を作るラクトバチルス属乳酸菌「LC―Ikematsu株」を発見し、15年に特許を取得した。研究を続ける中、新商品の開発に至った。

 29日から県内量販店で販売する。読谷村の沖ハム本社で開いた会見で、長濱社長は「県産素材から取れた乳酸菌が広く県民に浸透し、愛されてほしい」と語った。沖高専の池松教授は「研究成果を使った商品が店頭に並び、生徒たちが勉強してきたことが世の中の役に立つ」と喜んだ。「乳酸菌いっパイン」は200ミリリットルで、価格は200円(税別)。