名護市長選、自民が正式に出馬要請 宮里氏「公約の議論深めたい」


この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦
出馬要請文を受け取る宮里達也氏(右)=30日、自民党名護市支部

 2018年2月の任期満了に伴い同年1月に予定される沖縄県名護市長選で、自民党県連名護市支部の候補者選考委員会(委員長・末松文信県議、44人)は30日、元県福祉保健部長で北部地区医師会副会長の宮里達也氏(66)に正式に出馬を要請した。

 宮里氏は「公約に関して多くの方と議論を深め、自民党以外の人が多数同意してくれることになれば受ける」などと話し、前向きに検討する意向を示した。

 要請後、宮里氏は報道陣に米軍普天間飛行場の辺野古移設への是非を問われ「一言では言えない。私も辺野古反対の時期が長い。今は疑問。賛成とまではいかない。知事が裁判闘争をやろうという状況だ。推移を見たい」と述べるにとどめた。

 その上で「国と調整して予算を獲得し、地域づくりをしなければならないという枠組みの中で、国とのパイプが閉じることはあってはならない」と話した。

 宮里氏は1951年5月23日、本部町生まれ。大阪大学医学部卒。88年より県宮古保健所をはじめ県内各保健所勤務。2011年に県福祉保健部長。14年3月、県北部福祉保健所長で退職。現在、北部地区医師会副会長。