「ハピナハ」閉館 リウボウ商事 再開発、那覇市と協議


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最終日にハピナハを訪れる観光客や地元高校生ら=30日、那覇市牧志

 那覇市牧志の観光エンターテインメント施設「HAPINAHA(ハピナハ)」が30日で営業を終了し、旧沖縄三越百貨店跡の建物は閉館した。沖縄三越の事業を引き継いでハピナハを運営してきたリウボウ商事(糸数剛一社長)は、跡地の再開発に向けて那覇市との計画協議や地権者との合意形成を急ぐ。

 施設に入居する各店舗では5割引きなどセールが展開され、最終日は通常よりも多い来店者の姿が見られた。砂川陽奈子さん(泊高2年)と岡田萌華さん(那覇商業高2年)は「閉店すると聞いて最後に来た。家が近くてなじみがあるし、2人でよしもとおばけ屋敷にも行った。楽しかったので残念」と話した。

 建物は大越百貨店として1957年に開館してから60年。2014年9月末の沖縄三越閉店でデパートの歴史を閉じたが、15年3月に物販や飲食店、吉本興業の常設劇場が入るハピナハとして新装開店した。

 沖縄三越の社員でもあった都丸和哉館長は「ハピナハは外国人客に多く来てもらったが、もともとは大越時代から地元の方々に愛された建物だった。国際通りの真ん中の電気が消えるのはさみしいが、ご愛顧に感謝したい」と語った。