沖尚、初戦苦しむ 夏の甲子園沖縄大会第6日


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 高校野球の第99回全国選手権沖縄大会の第6日は1日、沖縄セルラースタジアム那覇など3球場で2回戦8試合が行われた。初戦を迎えた第1シードの沖尚は那覇を5-4で制した。興南は6-0で真和志に快勝し、宮古は2-1で小禄との接戦を乗り切った。那覇商は4-3で具志川を退け、浦添工はコザに3-2で競り勝った。糸満は前原を振り切って3-1で勝った。読谷は最終回に沖縄工を引き離し6-2で下し、豊見城は本部を3-2で退けた。大会第7日は2日、同スタジアムなど3球場で2回戦計8試合を行い、16強が出そろう。

◇激しい攻防制す 沖縄尚学

沖縄尚学-那覇 6回2死2塁、逆転の二塁打を放つ沖尚の與儀幸輝=1日、沖縄セルラースタジアム那覇(具志堅千恵子撮影)

 第1シードの沖尚の初戦は、昨秋4強の那覇との対戦で、中盤に激しい攻防があった。点を奪い合う中、失点後に逆にスイッチが入った沖尚が、投手陣の不調を打線でカバーし、5-4で振り切った。

 四回に連打を浴び1点を先制されたが、ここから沖尚の猛攻が始まった。その裏、1死から連打で一、三塁とし、仲与志亮輔が打席に立つ。「春は打てず、チームに貢献できなかった。期待に応えたい」。外角の真っすぐを左前へ運んで追い付くと、代打の水谷留佳の二塁打で2点を追加。さらに2死二塁で安里大心もライト線へ運ぶ二塁打で続き、4点を奪い引き離した。

 同点に追い付かれた後の六回は、2死二塁の好機で、與儀幸輝が甘く入ったスライダーを捉えて左越えの決勝二塁打。好球必打の勝負強いバッティングだった。

 要所での守りも光った。五回に代わった二番手が1点を失い、なおも1死二、三塁のピンチを招いた。ここでマウンドに立った河野哲平も連続四球の押し出しなどで同点に追い付かれる。苦しい局面だったが、最後は三振で踏みとどまった。「リードさせなかったのが勝因」と比嘉公也監督は振り返る。

 捕手の與儀は終盤、「思い切り腕を振っていこう」と河野に声を掛け続け、投手を助けた。攻守で勝利に貢献したバッテリーは「(敗れた)那覇の思いも背負い、チーム一丸で優勝し、甲子園も勝ち進む」と意気込んだ。(崎原有希)

◇きのうの結果
▽2回戦
沖尚 5-4 那覇
興南 6-0 真和志
宮古 2-1 小禄
那覇商 4-3 具志川
浦添工 3-2 コザ
糸満 3-1 前原
読谷 6-2 沖縄工
豊見城 3-2 本部

◇2日の試合
▽2回戦
【セルスタ】9時
普天間-浦添商
知念-宮古工
嘉手納-首里
【しんきん】9時
美里工-八重山
美来工科-具志川商
宜野座-沖縄高専
【北谷】9時
八重山農林-北中城
豊見城南-北山