地元愛変わらない ダ・パンプISSAさん、コザでラジオ番組


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二

 【沖縄】全国でどれだけ有名になっても、地元への愛情は変わらない―。沖縄市中央出身で、人気ダンスグループ「DA PUMP(ダ・パンプ)」のISSAさん(38)が3月、地域密着のローカルラジオ「FMコザ」で、自身がスポンサーを務める番組「コザデイザコザ」を始めた。「番組で、少しでも街に人が増えてくれたらうれしい」。6月11日でデビュー20周年を迎えたISSAさん。歌やダンスで一世を風靡(ふうび)したISSAさんは、自身の原点であるコザへの愛着と感謝は深い。

軽快なトークを展開する(右から)ISSAさん、ヤースーさん、宮川たま子さん、FU-MIさん=6月26日、沖縄市中央のFMコザ

 番組MCはISSAさんの小学校からの友人で、イベント運営を手掛けるFU―MIこと新里博史さん(38)=市上地出身だ。26日の放送では、ISSAさんが2回目の出演を果たした。

 「また武道館に立つ日がきたら、武道館でこのメンバーでライブやるか」(I)、「いきなり武道館はちょっと…」(F)、「地元でやり続けたらいつかできるよ」(I)、「はあ、お前なんでそんなにかっこいいのか?」(F)。気心の知れた2人の軽妙な掛け合いが、番組の魅力の一つだ。

 番組を始めた理由は、地元の魅力を発信するイベントをFU―MIさんが手掛けていたことだ。「小さい頃から身近に音楽やダンスがあり、街に育ててもらった。自分にも何かできないか」。FU―MIさんを通し、ISSAさん自ら番組枠を確保できないかFMコザに昨年末に相談を持ち掛けた。

 FMコザの山内一郎社長(42)は「初めはびっくりした。こちらは何も営業していない」と振り返る。「ISSAさんがいるだけでギャラリーが増える。これが街の活性化につながる」と期待している。

 ISSAさんの実家は中央パークアベニューの裏。近所の公園や商店街で遊んだ幼い頃の記憶は色あせない。街は「目をつぶっていても歩ける」。「せっかく税金を納めるなら、地元のためになる方がいい」と、東京に活動拠点を置く今も現住所は沖縄市だ。

 26日の収録後、ISSAさんは「緩い感じでワイワイやり、時には良い話もできるような番組にしたい。自分たちらしく、ゆったりやっていきたい」と満面の笑みを見せた。

 番組は毎週月曜午後9時から。お笑い芸人の宮川たまこさん、お笑いコンビ「ウリズン桜」のヤースーさんも出演している。(長嶺真輝)