【八重瀬】八重瀬町具志頭の歴史や文化を紹介した「ワッターぐしちゃん写真・資料展」が6月24日から5日間、具志頭公民館で開かれた。具志頭字誌編集委員会(伊元正一編集委員長)のメンバー15人が区民に協力を呼び掛け、初の展示会に向けて3月から準備を進めてきた。集落全体で取り組み、アットホームな展示会となった。
区民から集まった具志頭に関する写真や資料200点余と県公文書館などの写真計約350点を掲示。豆腐作りの機械など区民23人が提供した昔懐かしい道具約80点も展示した。
具志頭区では、2016年に字誌編集委員会を立ち上げ、有志らが作業を進めている。全区民に字誌に関心を持ってもらおうと写真・資料展を企画。編集委員会のメンバーが「写真・資料展実行委員会」(上地富雄委員長)を立ち上げ、準備をしてきた。
写真や資料では、十五夜や大綱引き、門中行事、御願など具志頭にまつわる文化や歴史が紹介された。
民具コーナーでは約100年前の「バサージン」(芭蕉布)で作った着物や、木炭を入れて使うアイロン「火熨斗(ヒヌシ)」、夜の漁で使った屋外用のランプ「イチャグァー(イカ)ランプ」などが展示された。
伊元編集委員長(75)は「期待以上に区民の関心があった。みんなで協力し、字誌は3年を目標にできるだけ早めに仕上げたい」と抱負を語った。