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興南高(男子)、那覇高(女子)V バスケ天皇杯・皇后杯

 バスケットボールの第93回天皇杯・第84回皇后杯全日本選手権大会県代表決定戦(第1次ラウンド)は2日、沖縄国際大学体育館で男女の決勝を行った。男子は興南高校が社会人クラブのワンハートを82―54で制し、女子は那覇高校が名桜大学に71―50で勝利した。優勝した興南高と那覇高は、西日本エリアで争う第2次ラウンド(9月・大分県)に進出した。2次ラウンドは、男子の部ではバスケットボールBリーグ2部のチームも参戦する。

◆新戦術で攻撃に幅/試合掌握、21点差 那覇高


女子決勝 那覇高校―名桜大学 ゴール下の相手守備の隙をついてシュートを狙う金城みゆ=2日、沖縄国際大学体育館(嘉陽拓也撮影)

 個々のドライブ能力が高い那覇高校だが今回は、ボールをしっかり回すパッシングオフェンスで決勝の名桜大学に挑んだ。荒さは残るものの第1クオーター(Q)から主導権を握り、最後は21点差で制した。仲宗根悠主将は「新しい戦術をみんなで共有すればさらに得点力が上がる」と、第2次ラウンドに向けて完成度を高めるつもりだ。

 最後まで試合を掌握した要因は守備の固さにあった。ターンオーバーの後もしっかり戻り、マンツーマン守備でタフショットを誘う。試合中の声掛けでしっかり守備を修正した第2Qからは、相手のスクリーンに対するスイッチの速度も上げ、インサイドへの切り込みを封じて、外から打たせる展開をつくった。

 亀田みすずらのリバウンドで攻撃に転じると、足とボールを動かしつつ仲宗根と金城みゆがドライブへ、瀬長杏南や糸数友郁子は3点弾を狙った。新戦術を取り入れ、攻撃に幅が出た一方で、まだまだ流れるようなパスとはいかず、攻撃が詰まったり、パスをカットされたりする場面もあった。

 屋嘉謙呉コーチは「相手のスコアを抑えた守備はいいが、攻撃は横のパス回しが多く、送る選手の選択ミスも多かった。シュートの精度も上げる必要がある」と話し、課題の修正を急ぐ。(嘉陽拓也)

◆走り勝ち、社会人圧倒興南高


男子決勝 興南高―ワンハート 素早いドライブから相手守備を崩す司令塔の平良陽汰(左)

 走るバスケを展開した興南高校は、技術で勝る社会人チーム・ワンハートを第2クオーター(Q)で一気に引き離すと登録メンバー全員を出場させ、28点の大差を付けて快勝した。

 序盤からマンツーマン守備で相手の体力を削ると、ミスを見逃さず速攻へ。PGの平良陽汰を中心に相手守備を崩すと、川満大我や儀間雄山がドライブからのゴール下やミドルレンジから点を稼いだ。昨年は「社会人のリング下のうまさにやられた」というウィリアム・アデバンジョが素早いリバウンドで何度もこぼれ球を奪い取った。

 今年の興南は例年より平均身長が低いが、井上公男監督は「全国には2メートル級の選手もいる。沖縄特有の素早いバスケで、ファーストブレークからしっかり点につなげたい」と語った。