スーパー沖縄最大手のサンエー(沖縄県宜野湾市)の上地哲誠社長は3日、パルコ(東京)との協業で浦添市西海岸に建設する県内最大級の大型ショッピングモールを6日に着工すると発表した。2019年夏の開業を目指し、投資総額は約400億円。入居テナント数は約230店舗を予定する。ローソングループのユナイテッド・シネマ(東京、渡辺章仁社長)が沖縄初進出し、県内最多の11スクリーンに、体感型アトラクション「4DX」などの最新鋭機器を導入した複合映画館(シネマコンプレックス)を展開する。
浦添市役所で3日に開かれた発表会見には、サンエーの上地社長とユナイテッド・シネマの渡辺社長、浦添市の松本哲治市長が出席した。
新商業施設は店舗面積が約6万平方メートルと、北中城村のイオンモール沖縄ライカム(5万7418平方メートル)を上回る。設計は国建・竹中工務店設計監理共同企業体、施工は竹中・国場組・大城組・大米建設特定建設工事共同企業体が担う。
「幸せの共感-ここから未来へ」をコンセプトに掲げ、海外客に「日本らしさ」、国内客に「沖縄らしさ」、地元客に「新しさ・豊かさ」を発信する交流拠点を目指す。1~3階に店舗が入居し、6層の立体駐車場は3800台が駐車できる。海を望む景観を生かしたリゾート感ある飲食ゾーン、年間を通じたイベントを実施する「ギャザリングコート」などを整備する。
上地社長は「レイアウトを含めてテナント構成をパルコとともに詰めている。ユナイテッド・シネマとの協業によるエンターテインメントの充実で、ショッピングと外食に加えてより楽しい体験ができる施設になる」と述べた。
複合映画館のユナイテッド・シネマは全国で約40劇場、計350スクリーンを展開している。「4DX」「IMAX」といった技術による最新の映像体験をはじめ、グッドデザイン賞を受賞したデザイナーズ・シネコンとしても定評がある。沖縄初出店のユナイテッド・シネマ浦添(仮称)について、渡辺社長は「国内最新鋭のエンターテインメントコンプレックスとしてフラッグシップサイト(旗艦劇場)に位置付ける」と語った。