【東京】沖縄の基地を引き取る会・東京(浜崎眞実、飯島信共同代表)は8日午後、東京都新宿区の日本キリスト教会館で、シンポジウム「私たちはなぜ沖縄の基地を引き取るのか」を開いた。都民ら約60人が集まった。各地のメンバーは「不公正をただすため」「差別者として利益を得てきた」などと自身の体験などから活動に至る思いを語った。
全国で引き取り運動に取り組む大阪の松本亜季さん、福岡の里村和歌子代表、新潟の福本圭介新潟県立大准教授、東京の大野史裕さんがマイクを握り、それぞれが各地で活動を始めた動機や今後の目標などを語った。
里村さんは本土で暮らし、7割を超える米軍基地を沖縄に押し付けながら、平和に暮らしていたとして「差別者として利益を得てきた」と指摘した。反対運動の必要性は示しつつ「基地はどこにもいらない」という主張によって、逆に「沖縄の声を遠ざけてきた」との見方を示し、引き取り運動の必要性を語った。【琉球新報電子版】