【豊見城】2016年のリオデジャネイロ・パラリンピックで銅メダルを獲得したウィルチェア(車いす)ラグビーの日本代表が、9日から、豊見城市民体育館で合宿している。県内での合宿は初めて。10日、報道陣に練習を公開した。沖縄ハリケーンズに所属する浦添市出身の仲里進(40)と乗松聖矢(27)=熊本県=もメンバー入りしており、激しいタックルや素早いパスを披露した。
10日午前、練習会場で歓迎セレモニーが開かれ、宜保晴毅豊見城市長らが選手を激励した。セレモニー後には紅白戦も行われた。
来年の世界選手権の地域予選となるアジア・オセアニアチャンピオンシップが8月にニュージーランドで開かれ、日本代表も参加する予定。仲里は「8月の海外遠征はもちろん、2020年の東京パラリンピックでの金メダルを目標に、強化していきたい」と意気込みを語った。地元での合宿について「目で見ても楽しいスポーツなので(県内での合宿開催が)県民への周知につながる」と競技の普及に期待した。
ケビン・オアーヘッドコーチは「日本各地での練習は、地域の人に知ってもらういい機会なのでとても大切だ。全選手をトップレベルに上げ、パラリンピックで金メダルを目指したい」と述べた。
合宿は16日まで。練習の見学は、期間中毎日受け入れている。15日には、地域の子どもたちを対象にした車いすラグビーの体験会と交流会が予定されている。