MICE施設「賛成の方だけでない」 鶴保沖縄相、整備巡り県に協議の継続求める


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鶴保庸介沖縄担当相

 鶴保庸介沖縄担当相は14日の閣議後記者会見で、大規模な会議などの受け皿として沖縄県が整備を計画する大型MICE(マイス)施設について「必ずしももろ手を挙げて賛成という方々ばかりではない」と述べた。

 MICEについて自身は基本的に賛成との立場を示しつつも、県財政のひっ迫など指摘する声があるとして「懸念に応え得るところまで熟しているかというと、今のところまだまだかと思う」と継続協議の必要性を強調した。

 また鶴保氏は、県が想定する約4万平方メートルの施設規模について「今までの経緯を詳細に見直してみなければならない」と説明。「決意や体制が整っているかどうか、4万(平方メートル)になったことで問われていることを県に問うてみたい」と考えを示した。

 MICEを巡っては採算性や周辺整備の見通しなどで県と内閣府との認識にずれがあり、県が見込む必要経費に関する一括交付金の交付が決定されていない。翁長雄志知事は12日、鶴保氏に対し支援を求めた。