【アメリカ】北米の沖縄物産 泡盛も売れ筋に 沖縄ブルーオーシャンフーズ


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トータルワインアンドモアのフォルサム店の棚に並ぶ泡盛4銘柄

 カリフォルニアやハワイ、ニューヨークで13店舗を展開する日系食品小売りチェーンの「ニジヤマーケット」では過去3回、沖縄物産フェアを開催している。今年は7月14~17日まで開催している。過去3回の開催で、強い手応えを得てきた沖縄ブルーオーシャンフーズの渡嘉敷祐介社長(54)は今回、新たに泡盛4銘柄を加え、販売拡大を図る。ゴーヤー茶、黒糖商品、お菓子、海ぶどう、ジーマミ豆腐などの売れ筋商品に泡盛が加わる。

 渡嘉敷社長は「既に数種類の泡盛が日系小売店で販売されているが、通常サイズのボトルで、アルコール度数の高い24度以上の商品は皆無だ。今回、(フェアで)紹介する35度、43度の商品は多くの方が注目している」と語った。

トータルワインアンドモアのフォルサム店のキャメロン・ブラウンマネージャー(右)と渡嘉敷祐介沖縄ブルーオーシャンフーズ社長=米カリフォルニア州

 沖縄ブルーオーシャンフーズは2年前、パートナー会社がアルコール商品の輸入ライセンスを取得したのを機に、共同で輸入銘柄の選定、メーカーとの提携、輸入ラベルの申請など準備をしてきた。今年、沖縄に初めて発注。沖縄物産公社を通して約3500本が出荷され、西海岸ロングビーチに到着している。発注された泡盛の銘柄は米国での1年間に及ぶ試飲会などの現地調査で人気のあった「南風43度」(県酒造協同組合)、「島風20度」(石川酒造場)、「古酒甕仕込24度」(同)、「響天ブラック35度」(久米仙酒造)。

 最初は米国の日本人マーケットへの販売を中心に行い、その後は米国の一般マーケット向けに積極的に販売攻勢を掛ける。

 160店舗を展開する北米最大の酒類商品小売チェーン「トータルワインアンドモア」のサンフランシスコ地区全店舗での販売が4月から始まっている。泡盛の認知度がほとんどないにもかかわらず、現在、売り上げは上々だという。沖縄ブルーオーシャンフーズは今後、各店舗のマネージャーや販売担当者への連絡を密にしながら、売上増や他店での販売に繋げていく方向だ。(当銘貞夫通信員)