ジンベエザメ、読谷の村魚に制定 水産、観光のシンボル


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ジンベエザメの模型の前で子どもたちと記念撮影する読谷村の石嶺伝実村長(後列中央左)と金城肇組合長(同右)ら=16日、村都屋の村漁業協同組合

 【読谷】読谷村の石嶺伝実村長と村漁業協同組合の金城肇組合長は16日、村都屋の同漁協で会見を開き、村魚にジンベエザメを制定したと発表した。村沖合で黒潮に乗ったジンベエザメが毎年数頭捕獲されており、村魚への制定で、ジンベエザメを活用した観光プログラム普及や、水産業振興のシンボルとして活用する。

 県内では20番目の市町村魚の選定で、ジンベエザメは初めて。村の村魚選定委員会が5月から議論を重ね、7月6日に10人の委員が全会一致で承認。14日付で村が決定した。
 村では都屋漁港沖にある直径30メートルのいけすで捕獲されたジンベエザメを飼育しており、観光資源として活用している。また、本部町の美ら海水族館へも寄贈している。
 会見で石嶺村長は「読谷村の豊かな海洋資源を保護・育成し、水産業振興に努めたい」と強調した。金城組合長は「村の観光発展に寄与したい」と話した。
 都屋漁港では16日、「おさかなフェスタ」が開かれ、マグロの解体ショーや魚のつかみ取りに多くの人が来場した。18日からの1週間は、ジンベエザメを間近で観察するグラスボートの乗船料を2500円から500円に値下げする。毎日先着30人。