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「第53回ダバオ慰霊と交流の旅墓参団」の一行53人が21日、フィリピンのミンダナオ島ダバオに向けて沖縄を出発した。那覇空港で開いた結団式で、団長の山入端嘉弘さん(81)=県ダバオ会会長、南城市=は「フィリピンも暑いが、慰霊と交流の旅を成功させよう」と呼び掛けた。墓参団は県ダバオ会の主催で、23日に「沖縄の塔」前などで慰霊追悼式を行う。
ダバオは戦前、麻産業の中心として栄え、最盛期には1万人を超える県出身者が暮らした。
墓参団に加わるうるま市の松井登子(のりこ)さん(77)は父が戦前、ダバオで麻産業に携わっていた。日本敗戦間近の1945年に現地召集され、戦死した。松井さんは「『こんなに大きくなりましたよ。これからも見守っていてください』と伝えたい」と話し、出発口に向かった。
今回は5泊6日の旅程で、一行は台湾経由で現地入りする。23日に旧日本人墓地など4カ所を巡り、犠牲者を慰霊する。【琉球新報電子版】