県、東京で誘致会 企業、物流ハブで活路を


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【東京】沖縄県は21日、沖縄への投資や立地を促す企業誘致セミナーを東京都内で開催した。翁長雄志知事は300人余りの来場者に「沖縄は10年ほど前まで日本の南のはずれだったが、今ではアジアの中心に近づきつつある」と述べ、好調な沖縄経済の現状を説明し、進出を呼び掛けた。

 基調講演で経済ジャーナリストの財部誠一氏は、人工知能(AI)やIoTが進化し大きく変わる産業やビジネスの構造について説明。買収などを通じて海外の成長を取り込むのは難しく、沖縄の物流ハブを活用することで発展の起爆剤につながるとの考えを示し「世界全体のAI革命と沖縄の現状を合わせながら活路を開いてほしい」と助言した。

 県や内閣府の担当者は沖縄進出によって受けられる所得控除や課税特例といった優遇措置などを説明した。セミナー後半では「製造業・物流業」と「IT・金融業」に分かれ、既に沖縄に進出した企業の取り組みも紹介された。