N5護岸の仮設道路の建設進む 辺野古新基地建設


この記事を書いた人 松永 勝利
新基地の仮設道路建設とみられる工事で、トラックが砕石を浜辺に投下する現場=26日午前10時ごろ、辺野古崎西側

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、辺野古崎先端西側の「N5護岸」建設予定地付近では、25日に始まった仮設道路建設とみられる作業が26日午前も行われた。沖縄防衛局の作業員がトラックで運んだ網袋入りの砕石をクレーンで砂浜付近に積んでいった。

辺野古新基地建設に反対し、抗議の意思を示す市民=26日午前8時12分、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 網に入っていない砕石をトラックで直接投下し、重機でならしたり、鉄板を敷いたりする作業もしていた。現場は消波ブロックを製造している作業ヤードの海側。クレーンで消波ブロックの型枠をつり上げて移動する様子も見られた。

 海上では新基地建設に反対する市民が船2隻、カヌー11艇で「違法工事をやめろ」「海をつぶすな」などと抗議の声を上げた。

 米軍キャンプ・シュワブゲート前では市民約100人が座り込み、抗議の意思を示した。午前10時時点で工事車両の搬入はない。ヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表は「日米両政府の理不尽な基地押し付けに対し、諦めずに闘っていきたい」と力を込めた。【琉球新報電子版】