那覇―沖縄市のバス、自動運転検討へ 次世代交通検討会が初会合


社会
この記事を書いた人 松永 勝利
県が進める基幹バス構想への自動運転技術導入の検討を議論する沖縄次世代都市交通システム(Okinawa―ART)検討会の初会合=31日午前10時すぎ、那覇市の県市町村自治会館

 2019年度をめどに那覇市―沖縄市間の国道58号で県が進める基幹バスシステムに自動運転技術の導入を検討する「沖縄次世代都市交通システム(Okinawa―ART=O―ART)検討会」の初会合が31日午前、那覇市の県市町村自治会館で開かれた。有住康則琉球大教授が委員長に選出された。今後、幹事会で走行速度や専用走行帯などの目標設定を進め、年度内に検討会を再度開き導入方針を決定する。
 検討会は沖縄での定時・速達性、安全・快適性、利便性などを備えた先進的なバス交通システムの導入に向けて、効果分析や方策の検討を進める。
 委員長に就任した有住氏は「交通渋滞解消にさまざまな議論をしてきた。自動運転はアンケートでみると将来性や可能性が高い。先進的な交通システムの導入について議論し、最終的に次世代交通システムの実現に向けていきたい」とあいさつした。
 沖縄総合事務局の菊地春海次長は「沖縄、特に南部地区は大変渋滞がひどい。47都道府県の県庁所在地で最悪、最低だ。この渋滞をなんとかしなければならない。将来の基幹バスに自動運転を取り入れ、定時・定速・快適、そして安全なバスシステムに向けていろいろな議論をしていきたい」と検討会の趣旨を述べた。【琉球新報電子版】