AKB総選挙予定地のウミガメの卵、ふ化して海へ


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海へ向かって一生懸命に進む子ガメ=30日、美らSUNビーチ(美らSUNビーチ管理事務所提供)

 【豊見城】「AKB48 49thシングル選抜総選挙in沖縄」の開催予定地だった豊見城市豊崎の美(ちゅ)らSUNビーチで確認されていた、ウミガメの卵が30日午後7時前、ふ化した。砂の中から地表に出てきた子ガメ数十匹が、海に帰っていった。同日はビーチ内の豊崎海浜公園多目的広場でとみぐすく祭りが開かれており、ふ化を聞きつけた100人余が子ガメの旅立ちを温かく見守った。

 美らSUNビーチを管理するTSP管理共同企業体の照屋行隆副所長(43)によると、30日午後7時前にウミガメのふ化が確認されたという。たまたまビーチ内で祭りが行われていたことから、警備員も駆け付け、祭りの運営とウミガメのふ化の両方に影響はなかった。ふ化は今後も続くとみられ、照屋副所長は「子ガメを見つけたら触らずに見守ってほしい」と協力を呼び掛けた。

 祭り会場から駆け付けた宜保晴毅豊見城市長は「あんなに小さな子ガメが親ガメの手も借りずに海に帰って行く姿に感動した」と語った。