熱中症、過去10年で最多119件 県内7月第4週


この記事を書いた人 平良 正

 沖縄県内23の定点医療機関の熱中症患者数について、県が週ごとに調べた値によると、7月16~22日(第8週)の患者数が119人に上り、週ごとの集計では過去10年で最多となった。

 県が3日に公表した7月23~29日(第9週)の集計でも昨年同期比で15人増えている。県地域保健課は「こ・え・か・け」(こまめな水分補給、炎天下を避ける、風通しをよくする、健康管理)による熱中症対策を呼び掛けている。

 県は毎年6月1日から県内23の定点医療機関で熱中症の患者数を集計している。今年は集計を始めた当初は患者数は少なかったが徐々に増え続け、6月1日~7月29日までの間で合計518人が熱中症を発症した。

 本年度の第9週までの合計値は、昨年より124人少なかったが、7月30日以降も県内2地点で観測史上最高の気温を記録するなど連日猛暑が続いており、患者数は増加する可能性がある。

 熱中症を発症した場所は屋外が392人、屋内が126人だった。屋外では「建設・工事現場」が160人で最多で、運動場が55人、農地が48人と続いた。

 屋内では冷房を使用せずに室内が高温になることに起因し、高齢者の搬送も相次いでいる。県の担当者は「特に高齢者は暑さを感じにくいので、風通しをよくして、こまめに水分を取ってほしい」と語った。

英文へ→The 4th week of July had the highest number of people suffering heat stroke in ten years