米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが、オーストラリア沖で墜落事故を起こしたことを受け、県の富川盛武副知事は8日午前、米軍キャンプ瑞慶覧に在沖米軍トップのローレンス・ニコルソン四軍調整官を訪ね、事故とその後の飛行強行に抗議した。県は原因究明がされるまでの間のオスプレイの飛行停止を求めたが、米軍側は引き続き飛行させる考えを示した。
会談を終えた富川副知事によると、ニコルソン司令官は「(オスプレイは)世界中で飛ばしている。沖縄も同列だ」と述べ、引き続き、同機を飛行させる姿勢を示した。
ニコルソン司令官は、県民の不安や憤りに理解は示したものの、明確な謝罪の言葉はなかった。 米軍が飛行停止に応じる姿勢を見せなかったことについて富川副知事は「軍の論理で、県民は納得できない。遺憾千万だ」と批判した。【琉球新報電子版】