興南、初戦突破へ あす智弁和歌山戦 夏の甲子園


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走塁と守備の確認練習をする興南ナイン=9日、大阪府の大阪シティ信用金庫スタジアム(具志堅千恵子撮影)

 【甲子園取材班】第99回全国高校野球選手権大会第4日の11日、第3試合(午後1時開始予定)で和歌山代表の智弁和歌山と初戦を戦う興南は9日、大阪市の大阪シティ信用金庫スタジアムで練習した。現地入りしてから8日目。この日は午後2時から約2時間、守備練習も兼ねたフリーバッティングのほか、走者を置き、エンドランや盗塁など実戦を想定し、走者を進める練習などを行った。決戦を2日後に控え、試合に向け日に日に表情が変わってきた選手ら。我喜屋優監督は一人一人の課題に合わせて個別に指導し、修正を図った。

◆実戦想定 気引き締める

 

 沖縄県大会で1番打者を務めた仲村匠平は前日の開会式を終え、「やっと始まった気持ちだ。自分たちの野球をすることが鍵になる」と気持ちを引き締める。

 県大会では代打や代走の役割も果たした里魁斗は、我喜屋監督からスイングの指導を受け、外角の球を打つ際にバットのヘッドが下がる癖を修正。「グリップを高くし、リストを意識して返せるようになった」と飛球を防ぐ手応えを得た。「県大会同様、役割に応じた力を甲子園でも発揮したい」と腕をまくった。