渋滞緩和で来月実験 総合事務局 「公共交通利用を」


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わったーバス大実験について説明する沖縄総合事務局開発建設部の望月拓郎企画調整官(右)=10日、那覇第2地方合同庁舎2号館

 沖縄総合事務局はマイカーから公共交通への利用転換や時差出勤などがどの程度、交通渋滞の緩和につながるかを測るため、9月16日から22日の間、通勤時の公共交通利用などを呼び掛ける「わったーバス大実験」を実施する。県内200社程度の参加を想定し、10日、参加企業の募集を始めた。

 参加を申し出た企業の社員に対し、期間中、公共交通機関や自転車、徒歩、相乗りなどマイカー通勤を減らすか、通勤時刻を前後にずらす時差出勤をするよう求める。

 総合事務局によると、渋滞のピーク時間帯である午前7時台と渋滞が緩和する午前8時台で国道58号の交通量の差は約1割だったという。開発建設部の望月拓郎企画調整官は「交通量が1割減るだけで渋滞は緩和するのではないか」として、今回の実験で渋滞緩和の効果を測定したい考えだ。

 参加申込企業の先着200社に対し、500円分のチャージが入ったIC乗車券「OKICA(オキカ)」を最大10枚贈呈する。望月企画調整官は「マイカー以外の通勤や時差出勤を検討するきっかけにもしてほしい」と述べ、多くの企業の参加を募った。

  専用ウェブサイトから申し込んだり、申込書を取得したりすることができる。サイトのアドレスはhttp://www.shimatate.or.jp/try-bus/