【沖縄】6日に亡くなった元沖縄開発庁長官の上原康助さん(享年84)の告別式が10日、沖縄市のサンレー中部紫雲閣で行われた。告別式には政界関係者や全沖縄軍労働組合(全軍労、現在の全駐労沖縄地区本部)時代の仲間など約1300人が参列し、冥福を祈った。
上原さんが全軍労委員長の当時、書記長として支えた元県議会議長の友寄信助さん(83)が「あなたの足跡は戦後沖縄の歴史そのものだ」と弔辞を述べた。
全駐労の紺谷智弘中央執行委員長が元衆院議長の横路孝弘氏の弔辞を代読し、「沖縄のため、平和のために尽くされた人生だった」としのんだ。
遺族を代表し、長男の康司さんは「父は生まれた時から貧困や戦争、大人になって米軍や日米政府、選挙と常に闘っていた。最期も人知れず難病と闘っていたのかと思うと切ないが、父らしい闘いの人生だった」と述べ、参列者に謝辞を述べた。