琉球藍 伝統守り継ぐ 自然活用し製造 3代目比嘉さん、栽培も


この記事を書いた人 アバター画像 琉球新報社

 【本部】沖縄で古くから栽培され藍染の染料として欠かせない染料・琉球藍。本部町山里にある比嘉琉球藍製造所(比嘉良松代表)は6月22日から7月16日までの間、藍壺を活用し、琉球藍の藍玉を製造した。

刈り取った藍葉を漬け込む作業=7月13日、本部町山里

 琉球藍を製造したのは、比嘉代表(本部町)、澤野孝さん(大宜味村)、佐藤希さん(同)の3人。今年は水槽1基に400キロほどの藍草を浸漬し、6回製造した。合計すると藍草2600キロ分の藍玉を製造した。

 施設は自然が豊かな奥深い山中にあり、比嘉代表の祖父の故・良隆さん、父の故・良有さんと3代続いている。

 昨年11月ごろから、藍葉の植え付けをして管理育成してきた。藍製造には水が大量に必要で、近くの自然の湧水を活用した。比嘉代表は「畑に藍葉を植え付けし毎年、藍造りをやっていきたい」と述べた。
(上間宏通信員)

英文へ→Yoshimatsu Higa continues traditional cultivation and production of Ryukyu Dye into its 3rd generation