課題解決のデザイン学ぶ Ryukyufrogs9期生シリコンバレー研修


この記事を書いた人 Avatar photo 宮城 久緒
「カフェにはどれくらいの頻度で来ますか」と客にインタビューするRyukyufrogs9期生=16日、米カリフォルニア州シリコンバレー

 【シリコンバレー=東江亜季子】起業家精神を養う人材育成プログラムRyukyufrogs(代表理事・比屋根隆レキサス社長)の米カリフォルニア州シリコンバレーでの研修は16日(日本時間17日)、9期生7人が課題を解決する「デザイン思考」のワークショップを実践した。現地の人にインタビュー調査などをして、起業に応用する過程を体感して学んだ。

 ワークショップはシリコンバレーに日本の企業の革新事業支援などを行うWiLで行った。9期生は「リュウキュウカフェ」をスタンフォード大学近隣の街に建てることをテーマとし、コンセプトや消費者のターゲット層などを決めるため、実際にカフェにいる人に話を聞いた。時間の制約に苦戦しつつも「集中力を高めるカフェ」「起業家の意識が上がるカフェ」という案をまとめた。

 スタンフォード大学を訪問し米ツイッター社などでエンジニアを歴任した上田学さんに話を聞いたり、投資家にサービス案を提案する発表を行ったりした。

 辺土名律さん(19)=沖縄大学2年=はワークショップを通して「自分はこれまで問題解決をしようという思いばかりで、解決するためのアイデアを多く出すということをやっていなかったことに気付けた」と学びを得た。【琉球新報電子版】