旅、宇宙課題の案発表 研修生、専門家から助言も Ryukyufrogs


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サービス案を発表するRyukyufrogsのメンバー=20日、米カリフォルニア州サニーベール

 【シリコンバレー=東江亜季子】10日間の米カリフォルニア州シリコンバレー研修を行っているRyukyufrogs(代表理事・比屋根隆レキサス社長)は20日(日本時間21日)、9期生7人が考案しているサービス案の発表会を行った。腕時計型の健康機器メーカー「fitbit(フィットビット)」の熊谷芳太郎さんらがアドバイスをした。7人は今後、12月の最終発表に向けてサービス案を洗練させる。

 7人は、研修期間中にシリコンバレーで起業家や投資家などにサービスについてアドバイスをもらってきた。中にはこの8日間で自分の案を見送り他のサービス案に合流したり、内容を変えたりした人もいる。

 旅を通じて異文化を伝えるアプリを考案し、発表したグループの田村歩葉さん(18)=県立宮古高校3年=は「宮古島にも中国人の観光客が増えて散らかすことがあり、島の人たちが悪い印象を持っている」と動機を語った。発表を聞いた自動車大手ホンダの現地研究施設「ホンダR&Dイノベーション」CEOの杉本直樹さんは「欲張り過ぎずに、サービスの内容を絞った方がいい。旅を推奨する点はいいと思う」と感想を語った。

 他に、VR(バーチャルリアリティー)で車椅子利用者が道路や店へのアクセスしやすいかどうかを見るサービス、宇宙の課題に取り組む案などが上がった。

 メンバーは同日、カリフォルニア州で弁護士として活動する吉田大さんの講義も受けた。