障がい者と“鉄棒交流” SWO会員が運動指導


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鉄棒を使った運動の指導を受ける施設利用者たち=16日、沖縄市中央の地域活動支援センターよつば

 【沖縄】障がいのある人に生産活動の場を提供する地域活動支援センター「よつば」は16日、鉄棒などを使って体を鍛える方法を普及するストリートワークアウト沖縄(SWO)のメンバーを招いた実演会を施設前の通りで開いた。車いす利用者ら約10人が参加し、運動しながら爽やかな汗を流した。

 会ではSWOの仲宗根典秀代表(30)らが「足を思い切り蹴り上げて」「腕で棒を引く力も使って」などとこつを説明しながら、逆上がりやぶら下がりを教えた。SWOでは、障がいのある人たちとの交流は今回が初めてという。

 普段、沖縄市や北谷町の公園などでストリートワークアウトを行っている仲宗根代表は「こういうイベントがないとなかなか交流できないので、いい機会になった。気に入れば、ぜひ公園にも来て参加してほしい」と笑顔で話した。

 「鉄棒に触れたのは50年ぶり」という山入端清宗さん(65)=沖縄市美原=は「車いすマラソンをしていて、タイヤを押す動きは慣れてるけど、鉄棒を引いて体を持ち上げるのは難しい。続けたら良い運動になりそうだ」と満足そうに話した。