コザ男子(バスケット)決勝逃す 全国中学体育大会


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男子準決勝 コザ―鳥屋野(新潟) 第2クォーター、ゴール下へ切り込んでシュートを狙うコザの知念拓己=25日、那覇市民体育館(大城直也撮影)

 全国中学校体育大会は25日、九州各県で行われ、那覇市民体育館であったバスケットボール男子のコザは準決勝で鳥屋野(新潟)に45―62で敗れ、3位だった。優秀選手賞にコザのハーパー・ジャン・ローレンス・ジュニアが選ばれた。福岡国際センターで行われた柔道では男子55キロ級の糸数未来斗(南風原)が準々決勝で中島(福岡)に優勢負けし、5位だった。

◆もがき苦しみ逆転負け 地元で3位、笑顔で終幕
 19年前の全国制覇した先輩に並ぶため、準決勝に挑んだコザ。長身の選手をそろえる鳥屋野(新潟)を相手に序盤はリードしたものの、堅守速攻のプレーを貫けず45―62で敗れ、3位に終わった。松島良和アシスタントコーチは「地元開催でベスト4まで来られたのはよかった」と語った。

 第1クオーター(Q)は主将の知念拓己や當山修梧を中心にコートを広く使うパスワークでマークを外してシュートに持ち込み、オフェンスリバウンドを真喜志良騎が奪って19―12と流れをつかむ。

ハーパー・ジャン・ローレンス・ジュニア

 しかし、鳥屋野が2Qからゴール下を170センチ後半の選手で固め、コザの進入を許さない作戦に変更。コザは外からゴールを狙うも、打たされたシュートがリングにはじかれ、22―29と逆転された。

 劣勢の中で「悪い流れを自分が変える」とハーパーがリバウンドで、砂川琉勇が個人技で気を吐いたが点差が縮まらない。攻め急ぐコザの攻撃は相手が待ち受けるリング付近に集まっため、相手が攻撃に転じるスピードに追い付けず、フリーでシュートを何度も決められ、最後は突き放されてしまった。

 もがき苦しんだ逆転負けにうなだれるも選手ら。それでも、大声援に背中を押されてつかんだブロンズメダルに知念主将は「最後に仲間と一緒に全国大会まで来られて、楽しかった」と話し、本チーム最後の大会を笑顔で締めくくった。(屋嘉部長将)

◆みんなで取った賞
 優秀選手賞に選ばれたハーパー・ジャン・ローレンス・ジュニアの話 身長や才能など関係なくチームプレーで勝てることをベスト4という成績で証明できた。優秀選手賞は仲間のパスなどがあって活躍できた。自分への賞というより、みんなで取った賞だ。