食品の空輸に補助 沖縄県と南北大東 船便欠航で4品目


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 【南大東・北大東】沖縄県と南大東・北大東の両村はこのほど、台風などで船便が出航予定日から4日以上遅れた際、パン、牛乳、豆腐、卵の4品目の航空便輸送費を負担する補助事業を始めた。対象は南大東は5店舗、北大東では4店舗の予定。本年度は200万円を予算措置し、県と両村が2分の1ずつ負担する。7月末~8月上旬の台風5号などの影響で船便が欠航した際にさかのぼり適用する。

 県は、南北大東島への船の定期便の本数が少ないことから補助を決めた。県は「他の離島への拡大や対象品目を広げるかは、状況をみながら考えたい」としている。

 南大東で商店を営む女性は「パンや牛乳も冷凍しているが、航空便の補助で新鮮なパンや牛乳が食べられるようになる。これまでは航空代をパン1個あたり30~40円ほど上乗せし販売していたが、それもなくなるので消費者にとってはありがたい」と話した。

 北大東で商店を営む女性は「補助は助かるが大切な税金なので、最低限必要な物を検討しながら空輸を利用したい」と語った。

 南北大東では、台風5号と9号の影響などで定期船「だいとう」が運航を見合わせ、今月13日に19日ぶりに入港した。