校歌探訪 沖縄アミークスインターナショナル


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎

 国際色豊かな沖縄アミークスインターナショナルの校歌は、一曲の歌から生まれた。開校前の「沖縄国際学園設立準備財団」の松田浩一事務局長(当時)が、移動中の飛行機の中で聞いた曲「ハマシタンの風」がきっかけだった。同校の安居長敏学園長は「メロディーや歌詞などに引かれ、ハマシタンの風を歌っていた音楽ユニット『彩風(あやかじ)』に、校歌作成を依頼したと聞いている」と語る。
 作曲を手掛けた島尻哲明さんは「波照間島に行った際に、ハマシタン群落の風景が印象的で、それを歌にした」と説明する。
 ハマシタン群落には言い伝えが残っている。伐採されたハマシタンが県外に船で輸送される際、何かの拍子で落下し、再び波照間島に流れ着き、力強く根を張り大きく成長したという。島尻さんはその話を聞き「ハマシタンの風」を作曲した。安居学園長は「ハマシタンの言い伝えのように、世界で活躍し、成長した生徒たちが沖縄に戻り、大きな根を張ってほしいという思いがこの校歌には込められている」と目を細めた。