米沢で「かりゆしウエア」 市職員が夏場着用 姉妹都市・沖縄市PR


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米沢で「かりゆしウエア」 市職員が夏場着用 姉妹都市・沖縄市PR

 【山形】沖縄市と姉妹都市の山形県米沢市で、クールビズの一環で市役所の職員が着用する「かりゆしウエア」が、夏の風物詩となっている。着用する職員からは「蒸し暑い米沢の気候には快適な着心地」「職場が明るくなった」との声があり、市民からは「堅苦しさがなく、華やかでいい」と好評だ。最近では市議やコミュニティーセンターの職員でも着用する人がいるなど、市役所だけにとどまらず、広がりを見せている。

 かりゆしウエアが市役所のクールビズウエアに採用されたのは、2013年。職員が着用することで姉妹都市沖縄市への理解とPRにつながるのでは、と市長が提唱したのがきっかけだった。毎年5~9月のクールビズ期間は、職員への着用を推奨している。総合受付では、地元の伝統織物「米沢織」と、かりゆしウエアの着用日を設け、秘書広報課では月・水・金の週3日、全員がかりゆしウエア姿で業務に当たっている。

 秘書広報課の須藤良徳さんは「かりゆしウエアを着ることで、来庁者に沖縄に興味を持ってもらい、PRするきっかけになっている」と話した。

 沖縄市とは、1881年に、米沢藩最後の藩主上杉茂憲が第2代沖縄県令に就任して以来、多くの米沢出身者が沖縄県と交流をもったことが縁となり、1994年に姉妹都市提携を締結。現在、小学生がお互いの地で文化を学ぶ「少年少女交流事業」を中心に、秋祭りで沖縄市のエイサー青年会が踊りを披露したり、市内の公園では沖縄料理や踊りを紹介する「沖縄まつり」が開かれたりしている。

 「少年少女交流事業」を担当する、米沢市教育委員会指導主事の奥山衛さんは「夏と冬にそれぞれ子どもたちがホームステイなどを通し、相互理解を深めている。今後も継続して交流を進めていきたい」と話した。
(和田清首都圏通信員)