大分空港にエンジンの不具合で緊急着陸した米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属の輸送機MV22オスプレイについて、在日米軍が岩国基地(山口県岩国市)に向けて8日午前に離陸すると日本側に伝えていたことが分かった。政府関係者が明らかにした。
普天間飛行場にはその後戻る見通しだが、詳細は固まっていない。7日は駐機中の機体でプロペラを回転させると2回、大量の煙が上がったのが確認されており、8日の離陸自体も不確定要素が残っている。
オスプレイが緊急着陸したのは8月29日。在日米軍は7日、試験飛行を兼ねて岩国基地への離陸を予定していたが、整備作業が終わらなかったため8日に延期した。
8日は昼前に離陸する見通しだが、機体の整備が長引いていてさらに延期される可能性もある。
今回の緊急着陸では両翼エンジンの全部または一部を交換しており、深刻なトラブルの可能性もある。
7日は午後2時すぎ、駐機中にヘリコプターモードで上にしたプロペラを回転させると、機体から2回、大量の煙が上がった。米海兵隊は「エンジンをかけた時には珍しいことではない」としている。