非常に強い台風18号は13日午後7時現在、宮古島の北北東約60キロにあり、1時間に約15キロの速さで北北西に進んでいる。暴風域にある宮古島市では、下地島空港で同日午後6時48分に最大瞬間風速50・9メートルを観測するなど、猛烈な風が吹いている。台風は沖縄本島地方も強風域に巻き込みながら、13日夜の初め頃に久米島、同日夜遅くに八重山地方に最接近する見込み。宮古島地方は最接近を過ぎて、少しずつ遠ざかっている。
沖縄気象台は13日午後7時12分、宮古島地方と八重山地方に続き、久米島にも暴風警報を発表した。
13日午後7時現在、台風の中心気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル。中心から半径150キロ以内で風速25メートル以上の暴風となっている。
13日に予想される最大風速は、宮古島地方で45メートル(最大瞬間風速60メートル)、八重山地方で25メートル(同35メートル)、沖縄本島地方で25メートル(同35メートル)。
宮古島地方は猛烈な風に見舞われ、3時間で100ミリを超える雨が降っている所もある。沖縄電力によると、13日午後7時現在、宮古島市の全世帯の7割近くに当たる1万8120世帯が停電している。倒木などの被害も出ている。
宮古島地方や沖縄本島地方の沿岸海域は猛烈なしけ、八重山地方では大しけとなっている。13日に予想される波の高さは、宮古島地方で11メートル、沖縄本島地方で9メートル、八重山地方で7メートル。
13日は宮古島地方で1時間に60ミリの非常に激しい雨が降る見込み。14日午後9時までの24時間に予想される雨量は、宮古島地方で250ミリ、沖縄本島地方で150ミリ、八重山地方で120ミリ。沖縄気象台は暴風や土砂災害、高波などに警戒を呼びている。【琉球新報電子版】