【台風18号】宮古島と久米島14日昼前まで暴風警戒 宮古島市50年に一度の記録的な大雨


この記事を書いた人 Avatar photo 宮城 久緒
台風18号(14日午前8時現在、気象庁ホームページから)

 非常に強い台風18号は14日午前6時現在、宮古島地方と久米島を暴風域に巻き込みながら北北西に進んでいる。これまでの台風18号の最大瞬間風速は13日午後6時48分、下地島空港で観測された50・9メートル。

 宮古島市では、50年に一度の記録的な大雨となっているところがある。沖縄気象台は、宮古島市では土砂災害に厳重に警戒するよう呼び掛けている。

 宮古島地方と久米島では、風速20メートル以上の非常に強い風が吹いている。沖縄気象台は、宮古島地方と久米島では14日昼前まで暴風に警戒するよう呼び掛けている。

 台風は14日午前6時現在、宮古島の北北西約180キロにあり、1時間に約15キロの速さで北北西に進んでいる。中心気圧は940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は65メートルで、中心から半径200キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっている。
 
 宮古島市ではこれまでの雨で地盤が緩んでいる。12日午後6時から14日午前7時までの総雨量は宮古島市新城で549ミリ。宮古島市下里で498ミリ。

 宮古島市では、50年に一度の記録的な大雨となっているところがあるとして、沖縄気象台では、14日夕方まで土砂災害に厳重に警戒するよう呼び掛けている。

 沖縄本島地方と先島諸島では、14日夕方にかけて1時間に30ミリの激しい雨が降る所がある見込み。土砂災害、河川の増水に注意を呼び掛けている。

 15日午前9時までの24時間に予想される雨量は宮古島地方で150ミリ、沖縄本島地方で100ミリ。八重山地方で60ミリとなっている。
 
 非常に強い台風18号は、次第に速度を落としながら東シナ海を北北西へ進む見込み。

 沖縄気象台によると、宮古島地方と久米島は14日昼前ごろ暴風域を抜ける見込み。

 沖縄気象台は、沖縄本島地方や先島諸島では、暴風やうねりを伴った高波に厳重に警戒するよう呼び掛けている。

 14日、予想される最大風速は、宮古島地方と沖縄本島地方で25メートル、最大瞬間風速はいずれも35メートル。八重山地方で23メートル。

 波の高さは宮古島地方と沖縄本島地方で9メートル、八重山地方で6メートルの予想となっている。【琉球新報電子版】