【南部】本島南部6市町村の4月1日現在の小学校普通教室のクーラー設置率は、南城市(9校)と与那原町(2校)が100%だったが、南風原町(4校)は最低の6%と、市町村でばらつきがあることが22日、分かった。中学校では与那原(1校)が100%、最低は糸満市(6校)の1・2%だった。県内小中学校の平均設置率79・6%を大きく下回り、児童生徒の教育環境に差があることが明らかになった。
普通教室は授業で最も多く使う。与那原町(2校)と南城市(9校)の小学校が100%であったほか、八重瀬町(4校)が88・8%、豊見城市(8校)が53・9%、糸満市(10校)が29・1%だった。最低は南風原町(4校)の6%。
中学校では100%だった与那原町(1校)のほか、豊見城市(3校)が54・3%、八重瀬町(2校)が30・3%、南城市(5校)が16%、南風原町(2校)が15%で、糸満市(6校)はわずか1・2%だった。
与那原町だけが小中ともに100%だった。八重瀬町は新城小の改築工事で2018年度には小学校が100%になる。
中学校2校のうち具志頭中が16年度に100%となり、東風平中も文部科学省の補助で設置する計画で、予定通り進めば2年後には小中ともに100%になる。
また、理科室や音楽室などの特別教室は与那原と八重瀬町が小中で100%だった。小学校では、豊見城市が70・1%、南風原町と糸満市が60%。中学では、糸満市71%、南風原町62%、豊見城市が51・3%。南城市は小中平均で63%で、普通教室よりも設置が進んでいる。
南部の小学校に勤務する男性教諭は「今の子どもたちは、家でもクーラーが当たり前の生活をしている。クーラーの整備は絶対に必要だ」と強調した。