国際通り1時間封鎖 不発弾処理 2500人避難


この記事を書いた人 大森 茂夫
不発弾処理のため、住民や店舗関係者、観光客らが避難し閑散とする国際通り=23日午前11時10分ごろ、那覇市松尾

 那覇市松尾のホテル建設現場で23日、沖縄戦当時の不発弾の処理作業が行われた。国際通りを含む松尾交差点周辺の道路を交通規制して午前10時20分ごろから約1時間、封鎖した。市によると、国際通りを封鎖しての不発弾処理は2004年以来2回目。処理現場から半径166メートルに住む一般住民の約1千世帯の約2500人、ホテルや土産店、飲食店、コンビニなど約350事業所が避難対象となった。

 避難区域の店舗は不発弾処理の時間帯に一時閉店せざるを得ないなどの影響が出た。那覇市や市消防局、県、那覇署、陸上自衛隊などの各機関が連携し、計約100人で避難誘導や交通規制などを実施した。

 処理された不発弾は、8月3日に松尾2丁目のホテル建設現場で発見された米国製50キロ爆弾1発。陸上自衛隊の不発弾処理隊が午前10時41分に安全化の処理を開始し、直径3メートル、高さ6メートルの筒状となっている処理壕の中にクレーンを使って不発弾を入れ、信管を抜く作業を実施した。午前11時14分に完了した。

 現地対策本部長の城間幹子那覇市長は処理後、「人も車も往来が激しい場所なので、市民の皆さんには大変ご心配、ご苦労をお掛けした。無事に終わってほっとしている」と安堵(あんど)の表情で語った。

英文へ→Unexploded ordinance from World War 2 blocks Kokusai Street in Naha for one hour, 2,500 people evacuated