辺野古護岸工事から5カ月 海上抗議で市民ら7人一時拘束 シュワブ内へ84台が資材搬入 


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新基地建設に反対しゲート前に座り込む市民らを強制的に移動させるために集まった機動隊員=25日午前9時すぎ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で25日、辺野古崎西側の「N5護岸」建設予定地付近では、仮設道路工事が続いた。

 25日で護岸工事着工から5カ月になる。工事に反対するカヌーに乗った市民7人が一時拘束された。キャンプ・シュワブゲート前では基地建設に反対する市民による抗議の声が上がる中、午前10時までに工事車両計84台がゲート内に入った。

 護岸工事は砂浜から海上に延びた仮設道路の上に沖縄防衛局の作業員が黒いシートを敷き、大型トラックで運び込んだ砕石を先端部分に直接投下した。投下した砕石を重機でならす作業も行われた。

 辺野古崎では、生コンクリート車が集まっているのが確認された。新基地に反対する市民は「(護岸に使う)被覆ブロックを作る作業ではないか」と話している。

「N5護岸」建設予定地付近の仮設道路工事で、砕石を投下するトラック=25日午前9時50分ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸

 海上では沖縄防衛局による潜水作業も続いた。

 新基地に反対する市民は船3隻とカヌー13艇で監視と抗議活動を展開し、「石を下ろすな」などと声を上げた。

 ゲート前では約40人の市民が工事車両の搬入を阻止しようと座り込み、機動隊による強制排除が行われた。市民らは「女性は女性警官が対応して」「白いナンバープレートのトラックは違法車両だ」などと訴えた。【琉球新報電子版】