沖縄核配備、沖縄県が質問 外務省に有無を確認


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 沖縄県基地対策課は26日、在沖米軍基地に核兵器が配備されているか否かなどを尋ねる質問を外務省に出した。10日にNHKが放送した番組「NHKスペシャル 沖縄と核」で、1959年6月19日に米軍那覇飛行場で核弾頭を搭載したミサイルが誤発射された事故があったことが初めて明らかになるなど、核と沖縄を巡る新事実が出たことを受け、最新の事実関係を確認する必要があると判断した。外務省沖縄事務所宛に質問を送った。回答期限は定めていない。26日、市民団体からの陳情の席上、吉田勝広政策調整監が明らかにした。

 県の質問は(1)本土復帰前の沖縄に核兵器は配備されていたか(2)本土復帰時に沖縄に配備されていた核はどのような方法で撤去されたか(3)復帰前に1300発の核があったと報道されているが事実か(4)1959年の核ミサイル誤発射についての事実関係(5)現在、沖縄に核兵器は配備されているか(6)有事の際は沖縄に核兵器を持ち込み可能とした「核密約」に関する外務省の見解-など。

 県基地対策課は「県民から不安の声が上がっているほか、27日から代表質問が始まる県議会でも取り上げられる予定があることから確認が必要だと判断した」と述べた。