ダニ媒介「つつが虫病」で死者 宮古島の男性、沖縄県内初


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ツツガムシ(沖縄県衛生環境研究所提供)

 沖縄県地域保健課は27日、昨年12月に宮古保健所管内で亡くなった60代男性の死因がダニ媒介感染症の「つつが虫病」だったと発表した。つつが虫病で死者が出たのは県内で初めて。県は、山林や野原に立ち入って1~2週間後に発疹や発熱の症状が現れた場合は、速やかに医療機関で受診するよう呼び掛けている。

 つつが虫病は「つつが虫リケッチア」という病原体を持ったダニ「ツツガムシ」に刺されたことで感染する。発熱やリンパ節腫脹(しゅちょう)、発疹などの症状が現れ、治療が遅れると死亡率が高くなる。

 県内では2008年以降、宮古保健所管内で23例の感染が報告されている。21例は菌の潜伏期間中に池間島での行動歴があった。昨年12月に亡くなった男性も池間島に立ち入ったことが確認されている。