うるま市議会、与野党抗議決議それぞれ可決 オスプレイ豪墜落 与党「安全性確保までの飛行停止」 野党「配備撤回」


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市政与党側提出の「垂直離着陸輸送機MV-22オスプレイのオーストラリア沖墜落事故に関する」意見書を賛成多数で可決するうるま市議会=29日正午すぎ、うるま市議会

 【うるま】米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV―22オスプレイのオーストラリア沖墜落を受け、うるま市議会(大屋政善議長)は29日の定例会で、市政与野党からそれぞれ提出された意見書と抗議決議をいずれも賛成多数で可決した。

 文書は各関係機関へ郵送されたほか、今後沖縄防衛局への手交も予定されている。

市政野党側からの「普天間基地所属MV-22オスプレイのオーストラリア沖墜落事故に関する」意見書が賛成多数で可決した=29日正午すぎ、うるま市議会

いずれの意見書と抗議決議も事故原因の徹底究明と関連情報の速やかな公開、日米地位協定の抜本的な改定を求めた。

 市政与党の文書では「オスプレイの安全性が確保されるまで、同機種全機の飛行を停止」「普天間基地の1日も早い閉鎖返還と閣議決定された『5年以内運用停止を実現』」と盛り込んだ。

 一方、市政野党は「普天間基地所属MV―22オスプレイの飛行を一切中止し、直ちに配備を撤回すること」とした。【琉球新報電子版】