29日午後5時ごろ、石垣空港に米軍普天間飛行場所属のオスプレイ2機が相次いで緊急着陸した。沖縄防衛局などによると、1機の計器に異常を知らせる表示が出た。エンジントラブルが原因とみられる。もう1機には異常はないとみられる。
オスプレイの県内民間専用空港での緊急着陸は初めて。県は沖縄防衛局に対し、原因究明がなされるまでオスプレイの飛行中止や再発防止策を申し入れた。オスプレイを巡っては、普天間飛行場所属機が8月にオーストラリア沖で墜落、死亡事故を起こしたほか、伊江島補助飛行場や大分空港でも緊急着陸するなどトラブルが相次いでいる。
石垣空港管理事務所によると、直前に「トラブルが発生し緊急着陸する」という連絡があった。オスプレイ2機は、午後4時57分と59分に着陸した。その後、駐機場に移動した。この影響で、石垣空港の滑走路は、午後5時11分から47分まで36分にわたって閉鎖された。羽田発石垣行きの日本トランスオーシャン航空(JTA)の1便が宮古空港に目的地変更。同便は、宮古空港で給油後、約1時間半遅れで石垣空港に到着した。石垣を発着する空の便は計14便、1085人に影響が出た。
沖縄防衛局には、米軍から「フィリピンへの移動で飛行中の1機について、警告灯が点灯したため通常の手順に従い予防着陸を行った」という報告があった。一方、県によると、故障したと見られる1機の右エンジンからオイルが漏れているように見えたという。
29日夜、石垣空港管理事務所と八重山署、沖縄防衛局と米軍の4者で今後の対応を協議。30日は同空港でトラブルを起こしたオスプレイの機体の点検が行われるという。
英文へ→2 Ospreys make emergency landing at Ishigaki airport, runway temporarily closed