県、オスプレイの飛行中止求める オスプレイ石垣空港緊急着陸で防衛局長、外務省沖縄大使を県庁に呼び出し抗議


この記事を書いた人 Avatar photo 宮城 久緒
オスプレイが新石垣空港で緊急着陸したことを受け、中嶋浩一郎沖縄防衛局長(右)、川田司外務省沖縄担当大使(中央)に抗議の文書を手渡す富川盛武副知事(左端)=2日午後0時半ごろ、県庁

 県の富川盛武副知事は2日、石垣空港へ米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスオプレイが9月29日に緊急着陸したことを受け、外務省沖縄事務所の川田司沖縄担当大使、沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長を県庁に呼び事故に抗議し、原因究明がされるまでの飛行中止を求めた。

 富川副知事は「同様の事案を繰り返し発生させている米軍、それを容認し続ける日本政府の姿勢に強い憤りを禁じ得ない」と強く抗議した。県は、オスプレイの安全性を検証するため、類似輸送機の比較データとしてCH53ヘリコプター、CH47ヘリコプターの緊急着陸、事故に関するデータを提供するよう防衛局に求めた。

 中嶋沖縄防衛局長は「滑走路の一時閉鎖など民間機へ実害が出たことについて非常に遺憾に思う」と述べた。石垣空港を離陸する見通しは現時点で不明で、中嶋局長は「できるだけ早く整備が終わるようにしたい」と述べた。川田沖縄担当大使は「週末にニコルソン司令官と2度話をし、米側には整備徹底、安全運航を求めた」と語った。【琉球新報電子版】