九州決定 沸くスタンド 秋季高校野球 興南、沖尚決勝進出


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4回表に追加点を決め、喜ぶ沖縄尚学応援のスタンド
2回裏に犠牲フライで追加点を決め、喜ぶ興南応援のスタンド=7日、沖縄市のコザしんきんスタジアム

 7日に沖縄市のコザしんきんスタジアムで開かれた第67回県高校野球秋季大会準決勝。興南、沖縄尚学の両校が九州大会への出場権を手にした。春の甲子園選抜大会出場に一歩、近づけたことに保護者や関係者からは「私を甲子園に連れてって」と期待の声が上がった。

 名護高校2年の崎浜萌乃香さん(17)と岸本美珠さん(16)は、大宮中学校の同級生で興南高校6番打者の具志頭大夢捕手を応援するために球場に駆け付けた。具志頭選手が打席に立つと「頑張れー」と声を張り上げた。六回にセンター前ヒットを放つと「イエーイッ」と大喜び。2人は「甲子園に応援に行きたい。絶対行きたい」と声をそろえた。

 興南の完封勝利投手になった宮城大弥選手の母・礼子さん(49)は「まだまだこれから」と気を引き締め、同校保護者会の赤嶺克俊会長も「夏の甲子園メンバーが相当悔しがっていた」と語り、次戦の勝利を期待した。

 沖尚で活躍した深川蓮選手の母・祥子さん(38)は「とにかくうれしい。夢みたい」と喜んだ。沖尚父母会の宜保公夫会長(43)も「感無量だ」と語り、仲間と勝利をかみしめた。