4選挙区12人出馬へ 衆院選きょう公示 辺野古、振興争点に


この記事を書いた人 大森 茂夫

 第48回衆院選は10日、公示される。沖縄全4選挙区には9日現在、12人が立候補を表明しており、10日午前8時半から立候補を届け出て、22日の投開票に向け12日間の選挙戦に突入する。県内では米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設が最大の争点となるほか沖縄振興の在り方などでも論戦が展開されそうだ。2014年12月の前回選同様、各選挙区で辺野古新基地反対を掲げる「オール沖縄」勢力の前職と政権与党の自民前職が対決する構図で、1区は野党の維新前職を加えての3極の激戦が予想される。県内では来年2月の名護市長選や同11月ごろに予定される県知事選などの大型選挙が控えており、今後の沖縄政治の行方を占う衆院選となりそうだ。

 沖縄1区は共産前職と自民前職、維新前職、幸福新人の4人が立候補を表明。2区は社民前職と自民前職の2人、3区は無所属前職と自民前職、幸福新人の3人、4区は無所属前職と自民前職、幸福新人の3人がそれぞれ立候補を予定している。

 衆院解散から12日目の公示という短期決戦で、立候補予定者は街頭演説や企業回り、支援者を集めた集会など既に事実上の選挙戦を展開している。

 各候補者とも10日午前に選対本部事務所付近などで出発式を開いて第一声を上げる。選挙運動期間の12日間、支持拡大や政策の浸透に向けて選挙区内を駆け巡る。

 安倍晋三首相の政権運営や改憲、自衛隊の位置付け、消費増税の是非や使途変更、森友・加計学園問題への対応、安全保障政策、財政再建への姿勢なども問われそうだ。