「基地撤去しかない」 沖縄県民会議など緊急集会


この記事を書いた人 平良 正
米軍ヘリが不時着、炎上したことを受け、怒りのシュプレヒコールをあげる集会参加者ら=12日午後6時ごろ、北中城村石平のキャンプ・フォスターゲート前

 【北中城】米軍CH53が沖縄県東村高江の民間地で不時着し、炎上したことを受け、「基地の県内移設に反対する県民会議」と普天間爆音訴訟団は12日、北中城村の米軍キャンプ瑞慶覧石平ゲート前で緊急抗議集会を開いた。200人を超える市民が集まり、事故に対して怒りの拳を突き上げた。

 集会には仕事を終えたばかりの市民らが集まり、繰り返される米軍の事故に抗議の意を示した。高江ヘリパッド建設反対現地行動連絡会の仲村渠政彦共同代表は「高江の住民はずっと不安を抱えながら暮らしている。昨日の事故も起こるべくして起きた。力を合わせて頑張ろう」と訴えた。

 県民会議の山城博治共同代表は「とんでもない事故が起きた。未来や子どものために、怒りの声を発信していこう」と呼び掛けた。

 普天間爆音訴訟団の島田善次原告団長は「もう許してはならない。どういう世界を子どもたちに残せるか。もっと真剣に、力を入れなければならない」とげきを飛ばした。

 比嘉努さん(52)=那覇市=は「もう我慢できない。米軍の事件事故を無くすためには、無条件で基地を撤去するしかない」と語気を強めた。

英文へ→U.S. base removal called only solution for military incidents at Camp Foster emergency gathering