CH53Eの即時配備撤回求める 東村議会が抗議決議を全会一致で可決 原因解明までの飛行停止も要求


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東村高江で不時着して炎上した米軍大型ヘリCH53Eの配備撤回を求める抗議決議と意見書を全会一致で可決した東村議会=17日午前10時すぎ、東村議会議場

 【東】米軍普天間飛行場所属のCH53E大型ヘリコプターの東村高江での炎上事故を受け、東村議会(安和敏幸議長)は17日、臨時会を開いて抗議決議と意見書を全会一致で可決した。

 意見書では、過去にCH53Eの前機種となるCH53Dヘリコプターも沖国大に墜落して炎上した事故が発生していることに触れ「欠陥機と思わざるを得ない」と強く否定した。事故が住宅地で発生する可能性に触れて「身の毛がよだつ」として、米軍による訓練が日常頻繁に行われていることや、昨年名護市安部で米海兵隊垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが墜落して大破したことを指摘した。

 東村上空も飛行しているオスプレイについては、「昼夜爆音をとどろかせて村民は日々苦痛を受けている」として、「これ以上の基地負担に我慢できない。慢心の怒りを持って抗議する」と強く否定した。

 意見書と抗議決議では(1)事故原因の徹底究明と原因が解明するまでのCH53Eの一切の飛行を中止(2)CH53Eの配備即時撤回(3)農家への補償(4)米軍北部訓練場のヘリパッドの使用禁止。N4地区は早急に禁止すること(5)日米地位協定の抜本的見直し―などを求めた。

 議員団は午後、沖縄防衛局とキャンプ瑞慶覧を訪れ直接抗議する。【琉球新報電子版】