KOでの初防衛誓う 比嘉大吾、22日に初防衛戦


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比嘉大吾(右)と対戦相手のトマ・マソン=19日午後1時半ごろ、東京・千代田区のホテルグランドパレス

 【東京】世界ボクシング評議会(WBC)フライ級王者・比嘉大吾(22)=白井・具志堅スポーツジム、宮古工業高校出=は19日、初防衛戦となる22日のタイトルマッチ(両国国技館)に向けた都内での調印式に臨んだ。比嘉は同席した対戦相手のトマ・マソン(27)=同級5位、フランス=を前に「判定までいくのは納得がいかないという思いが自分の中にある。12回のうちに倒して勝ちたい」とKO勝ちへのこだわりを語り、意欲をみなぎらせた。

初防衛への意欲を語る比嘉大吾。右は所属ジムの具志堅用高会長=19日午後1時過ぎ、東京・千代田区のホテルグランドパレス

 5月の世界戦で王座を勝ち取った比嘉はデビュー戦以来、13戦全勝13KOのパーフェクト記録を継続中で、KO勝ちで初防衛に成功すれば、沖縄県出身の浜田剛史らが持つ連続15KOの日本記録にも王手をかける。

 対戦相手のマソンは比嘉の記録に関し「特に怖くない」と物静かな口調でけん制しつつ「今までの選手と僕は違うので、その違いを試合で見せたい」と、王座奪取に向けた闘志をにじませた。

 比嘉の所属ジムの具志堅用高会長は、比嘉の状態について「本人がKOで勝つと言ったように、その自信は練習で積み重ねてきた。日本のボクシング界のためにいいファイトをさせたい」と期待を込めた。【琉球新報電子版】