台風対策、各地で大忙し スーパー混雑、期日前投票には長蛇の列


この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦

 沖縄県内では21日、台風21号の接近に備えようと、漁港では漁師らが船の係留作業に追われ、スーパーでは食料品を買う人たちで混雑した。衆院選の期日前投票所では、投票に訪れた大勢の人たちが列を作った。

期日前投票に列をつくる有権者ら=21日午後、那覇市のサンエー那覇メインプレイス

 県内各地の漁港では、漁師らが船を岸に係留したり、陸揚げした漁船を地面に固定したりした。那覇市の泊漁港では、ロープで固定された漁船が岸壁付近にずらりと並んだ。作業を終えたマグロ漁船の船主迫(さこ)明さん(69)は「沖縄本島はそれほど大きな影響はないと思うが、船に何かあったら大変だ。用心しないと」と話した。

 期日前投票所が設けられている那覇市おもろまちのサンエー那覇メインプレイス。台風に備えた買い物と投票を済ませようと多くの人が訪れ、期日前投票所には長蛇の列ができた。福山浩二さん(41)は「明日、暴風域に入らなければ仕事に行かなくてはならないので、投票に来た」と語り「自分が投票している間、妻は台風対策できょうと明日の分の水や食料を買いに行っている」と話した。

 期日前投票者の増加に対応するため、対策を取る選管も。宜野湾市選管は駐車場の交通整理員などの人員を増やした。豊見城市選管は候補者名を記入するための記載台を増設し、担当者は「スペースが限られる中、できるだけスムーズに投票してもらえるよう心掛けている」と話した。

 イベントの延期も決まった。22日の「琉球交響楽団0歳児からのコンサート ブラスDEパーティーin名護」は12月17日に延期される。