大東島、暴風域抜ける 昼前まで厳重警戒を 本島・先島も強風に注意


この記事を書いた人 志良堂 仁
台風の進路予想図。詳細は気象庁ホームページ http://www.jma.go.jp/jp/typh/

 台風21号は22日午前、南大東島の東北東を勢力を維持したまま北上し、沖縄地方から遠ざかりつつある。大東島地方は22日午前6時ごろ暴風域を抜けたが、沖縄気象台は昼前まで暴風に厳重に警戒するよう呼び掛けている。沖縄本島地方や先島諸島も強風域に入っている。

 超大型で非常に強い台風21号は、22日午前6時現在、南大東島の東北東の海上を1時間に約35キロの速さで北北東へ進んでいる。

 中心の気圧は925ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートル。中心から半径220キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっている。中心から西側1100キロ以内と東側750キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いている。

 大東島地方は22日午前0時ごろ、暴風域に入った。午前1時ごろに最接近し、午前6時ごろ暴風域を抜けた。北大東空港で午前6時59分、北北西の風36メートルの最大瞬間風速を観測した。

 沖縄気象台は、大東島地方では昼前までは暴風に厳重に警戒するよう呼び掛けている。 

 沖縄本島地方と先島諸島では、大陸の高気圧と台風との間で気圧の傾きが大きくなっているため、22日は非常に強い風が吹く見込みで、強風に十分注意するよう呼び掛けている。先島諸島では、22日は塩害が発生する恐れがあるとして、農作物の管理に注意を呼び掛けている。

 台風は今後、大東島の東北東の海上を勢力を維持したまま北上し、沖縄地方から遠ざかる見込み。【琉球新報電子版】